さとみせのカキ氷を食べないと夏が来ない!!らしいぞい
男鹿日本海花火大会、延期になってしまいましたのう。それまでのクソ暑さが一転の大雨じゃったから仕方がない。
さて、今回はそんなクソ暑い8月のはじめに訪れたノスタルジックなお店の話じゃ。
ハタハタ漁で有名な男鹿市は北浦漁港すぐそばにある佐藤商店(であってるはずじゃ)。地元北浦町民のあいだでは「さとみせ」の愛称で親しまれておるとか。
大人から子供まで北浦の人なら皆いわく「さとみせのカキ氷を食べないと夏が来ない!!」んだとか。
お盆に帰省してきた人々からは「来年も必ず来るから店開けておいてね」とか「孫がカキ氷やってなかったら帰ってこないって言うんだよ」などという愛されぶり。
最近は人口減もあり、お客さんも減ってきているらしいが、馴染みのお客さんは変わらず毎年カキ氷を食べに来てくれるそうじゃ。
この「さとみせのカキ氷」は、俗に言う昔懐かしいカキ氷というやつでしてな。いわゆる氷をガガガガッとやるタイプのカキ氷機ではなく、シャシャシャシャシャと削った、ふわっと雪のように柔らかい、優しい口どけタイプの氷なんじゃよ。
カキ氷機はワシと同じく年季の入ったいぶし銀の輝きを放っておったぞい。
ちなみに、こちら「さとみせ」ではカキ氷をはじめてたのが約60年前との事。
当時のカキ氷は1杯10円。その頃は製氷機も冷凍庫も無い時代だったため、男鹿の霊山「真山」の堤から切り出してきた氷を、土を掘って糠を敷き詰めた穴の中に保存して夏までもたせたそうじゃ。
男鹿の天然氷、これはこれで一度食べてみたいですな。
そんなフワッとメルティーな氷とあわせて特徴的なのが、シロップの種類の豊富さ。
定番のイチゴやメロンはもちろん、カルピス、ぶどう、コーラ、果てはコーヒーまで20種類以上。さらにアズキと蜜はこだわりの自家製じゃ。値段も200~300円とお手頃じゃよ。
ワシは北浦の女の子におススメされたコーヒーミルクを注文。懐かしい甘さのコーヒーシロップと柔らかな食感の氷は食べ終わった後非常にサッパリで今年の猛暑も一瞬どこかへ忘れてしまうような爽快感じゃったよ。
カキ氷はおよそ9月中旬頃までやっておるそうじゃ。夏と共に過ぎていく北浦町民が愛するノスタルジックなカキ氷の味、皆さんも男鹿にお越しの際は是非お試し下され。
お店の場所は秋田銀行男鹿支店北浦出張所の向かいにありますぞ。