運動不足のアナタは今度の休みに登るべし...じゃな

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「前回、能代の金勇さんにお邪魔した際に靴を履きっぱなしですよ」
というツッコミを頂いてしまいましてな。
いや、誠に申し訳ありませんでした。ツメが甘かったのう(ってなんのこっちゃ)
皆さんはちゃんと入口で靴を脱いで見学してくだされよ。

...さて、最近急に気温があがりめっきり夏らしくなってきましたな。
気温があがれば薄着になって、気になるのはベルトの上の辺りのポッコリ感。

という訳でじゃな。
今回は運動不足解消を兼ねて、というか運動不足解消のために(笑)男鹿半島の名所「五社堂」へと続く「999段の石段」を登りに行ってきましたぞい。
パンフレットなんかでよく使われる「赤神神社 五社堂」じゃが、そこへ辿り着くための999段の石段が少々キツくて、実際に見に行きましたという人はそんなに多くないんじゃよね。


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この「999段の石段」じゃが、ナマハゲ伝説と関係がありましてな。
昔々、漢の武帝(三国志がはじまる前の時代の中国の皇帝じゃな)が五匹のコウモリをつれて男鹿にやってきたそうじゃ。・・・唐突じゃな(-_- )。
その5匹のコウモリは鬼に姿を変えて(これまた唐突じゃな・・・)武帝の家来として休みなしで働いており、年に一度正月だけ休みにさせたんだそうじゃ。その時に付近の里に降りてきてやりたい放題、娘っこまでさらっていく始末。
困った村人たちは鬼たちに「一夜で五社堂までの千段の石段を築く事ができれば1年に一人ずつ娘を差し出すが、もしできない時には二度と里に降りてこない」という賭けをしたんじゃと。
鬼たちは余裕のペースで石段を積み上げていってしまったそうで、あと一段というところで「ヤバ(*_*;」と思った村人の一人が「コケコッコー」と鳥の鳴き真似をしたらしいんじゃな。
「マジで?(-_-;)」と鬼たちはあきらめて山奥へ帰っていったそうで、以来二度と里には降りてこなくなったそうじゃ。

鬼たちは悪たれの割りには律義というか筋を通しておる一方、鳴き真似で反則勝ちという、人間の方がよっぽど鬼じゃね?と考えさせられる昔話じゃとワシは思うのじゃよ。
まあ、足元の石段を一段ずつ踏みしめながら、そんな事を考えつつ登っていくとちょっと面白いかもしれませんぞ。


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中間くらいまで登るとさすがに運動不足のワシにはちょっとキツくなってきましてな。
「鬼さん、もうちょっと綺麗に石段を並べてくれればよかったのに・・・」などと意味の分からん要望を山の上に向かって叫んでみたり。
ちなみに、この中間くらいまでの方が傾斜がきつくて、そこからは意外と近く感じましたな。


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駐車場(今回は五社堂の駐車場から登ったんじゃが、門前の駐車場から登るコースもあるんじゃよ)をスタートして約15分くらいかのう。登りきったところには、五社堂の手前に「御手洗の池」と「姿見の井戸」というのがありましてな。
この「姿見の井戸」は覗いた人の余命をあらわすとされていて、余命短い人は井戸を覗いても自分の顔が水面に映らないとかいわれておるんじゃ。


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ドキドキしながらおそるおそる井戸を覗くと水面には、凛々しいワシの顔がクッキリ。
映らないハズはないんじゃが、皆さんもきっと内心ビビリながら覗くはずじゃよ(笑)


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そこからすぐ上に荘厳な雰囲気の中にそびえる5つの社が「赤神神社 五社堂」じゃ。
日向にも関わらず、五社堂の周辺は参道の木陰と同じかそれ以上に涼しい空気が流れていて、何気に神秘的なカンジじゃ。
この5つの社には五匹のナマハゲ(鬼?)が祀られておるらしいぞい。


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今回の主目的であるベルトの上の辺りのポッコリ感を解消するためにヘルシアウォーターをがぶ飲みするワシ。
これで少しは運動不足解消になりましたかのう・・・


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五社堂の前庭には、先述の「石段の積み上げ」に失敗した鬼たちが山奥へ逃げ帰る際に、怒りにまかせて引っこ抜いて逆さに突き立てたといわれる千年杉の大木が展示されておりましたぞ。


脂肪燃焼もできて、男鹿の歴史にも触れられる「999段の石段のぼり」
運動不足気味のアナタ、今度の休みにぜひいかがですかな?



大きい地図はこちら

五社堂/999段の石段

男鹿市門前

男鹿駅からクルマで約25分くらいじゃな。大きいナマハゲ立像がある門前駐車場からスタートするコースと、もうちょっと上の五社堂駐車場からスタートするコースがあるのでお好きな方を選ばれるとエエじゃろう。

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