先日、白神山地の岳岱に行った折、ご同行のメンバーに能代商工会議所の方々がいらっしゃいましてな。
先ごろ、能代商工会議所の1Fに秋田県北部広域観光案内所なる施設がオープンしたそうで、能代を拠点に秋田観光をされる方向けに、秋田県北部の観光案内サービスをしているそうなんじゃ。
新しく入ったスタッフの方々もより詳しくお客様に観光情報をお伝えできるようにと、実際に岳岱に上ったわけなのじゃよ。

その帰り際じゃな。
「7月に能代港で花火大会があるので、ぜひそのチケットを"買い"にきてください」
買いに･･･?まあ、カワイイお姉さんのお願いでは無下に断れますまい。

ということで、発売開始となった本日6/17にいざ能代商工会議所へ。
チケットは1Fの特設ブースでの販売じゃ。ちなみにこちらでの一般販売はお好きな場所が選べる全席指定となっていて(ネット販売は席指定ができないようじゃな)、値段は

・特別観覧席(6名用・地域特産品をふんだんに使った特製弁当付き) : 26,000円
・マス席(6名用) : 7,000円
・イス席(1名用) : 1,500円
・カメラマン席(1名用・イス有・通路での三脚使用が禁止なのでカメラマンの方はこちらじゃな) : 2,000円
・車イス席(1名+介助者1名) : 1,500円

といったカンジじゃ。
ワシもマス席を1つ買わせていただきましたぞ。

平成21年の能代港まつり花火大会は7/18(土)19:30開演。打上発数は15,000発で、大曲の花火につぐ県内2番目(じゃと思うが違うか?)の規模を誇っておる。
さらに特徴的なのは、県内ではこの大会だけの直径90cmの超大玉「三尺玉」が上がる事なんじゃ。
ワシがつかまっておるのがその三尺玉の実物大。ちなみにこの三尺玉には1口1,000円でメッセージや願い事を貼り付けて打ち上げる事ができるそうなので、皆さんも願掛けなどにいかがじゃな。

で、こちらがその三尺玉の打上にちなんだ大会マスコットの「さんじゃくん」
もう一体「はなぴかちゃん」なる女子(?)もおりましたぞ。

さて、男鹿から能代まではクルマで1時間弱とそんなに遠くないんじゃが、花火のチケットを買って帰るだけでは、ちとつまらんなと思い、先ほどの観光案内所のお姉さんに近くに何かないか尋ねたところ、金勇(かねゆう)さんという元々料亭だった建物が、国登録有形文化財として現在一般公開されているとの事。一応、そばに駐車場もあるみたいじゃが、せっかくなのでのんびり15分くらいかけて徒歩で移動。

この料亭金勇は明治23年創業。現存の建物は昭和12年に建てられ現在約70年の月日を経ておるそうじゃ。2代目の方が後世に残る秋田杉の立派な建物にしたいとの意向で、1Fの中広間の天井は一本の天然秋田杉から採った五間(約9m)もの板が5枚も使われておったりなど、至極の材料を用いて、随所にこだわりと豪壮さを漂わせる造りとなっておる。

2階の大広間にも見事な床柱が使われておったりしてな。ゆっくりと眺めるだけでも価値のある建物じゃと思うぞい。
大広間がだだっ広くて気持ちいいのでワシのように寝転んでみたりしたくなるかもしれんが、他のお客さんもいるのであまりお行儀悪い事はせんほうがエエじゃろ。
紅葉の頃には中庭の木々が紅く色付きこれまた見事とのことじゃった。

金勇を後にしたワシは「能代のミスド(ミスタードーナツ)」と名高い(男鹿の人もそう言っておった)ひまわり洋菓子店の「ドーマン(餡ドーナツじゃな)」と「クリームドーナツ」を立ち食いしながら帰路につきましたとさ(お店の人が「宣伝ご勘弁」な雰囲気だったのであまり深くは触れんでおこう)。