ギバサは秋田発祥?

粘るのじゃ

皆はギバサという海藻を知っておるかの?
恥ずかしながら、ワシは料理人のクセして知らんかったんじゃが、コレは一度食べるとハマる食べ物じゃのう。
この間お邪魔した「三高水産」でも取り扱っているらしく、詳しく聞いてみたんじゃが、ギバサは正式名称はホンダワラ科の「アカモク」というそうじゃ。地方によって呼び方が違い、山形では「ギンバソウ」新潟では「ナガモ」などと言うそうじゃ。
で、「ギンバソウ」は漢字で書くと「銀葉草」。他には「神馬草=じんばそう」から転じて「じばさ」などという呼び名があるらしいのじゃが、なんでもこの「ジバサ」と「ギバサ」はまったくの別物らしいんじゃ。チンプンカンプンじゃ!
男鹿では波の荒い磯に自生しておって、ハタハタが卵を産みつけるんだそうじゃ。海に生えている時は茶褐色のギバサじゃが、熱湯をかけると鮮やかな緑色に変わり、独特の磯の香りが広がる。これを包丁なんかでトントンと丹念にたたくと強烈な粘りが出てくる。この粘りがギバサのポイントらしいのじゃ。
秋田の人は、ハタハタのブリコとかトロトロワカメとか粘ったりヌルヌルするモノが好きなのかの?

ギバサの茎(?)には「なんばっこ(ナンバン?)」と呼ばれる丸い実の様なものがプチプチついているんじゃが、ハナシによるとこれは実ではなく気泡、つまり浮き袋なんだそうじゃ。海中で姿勢を保つためのモノらしいぞ。ワシも「なんばっこ」つければ曲がった腰が治るかの?
...ワシのオヤジギャグはさておき、この「なんばっこ」が付く時期のギバサでないと、肝心の粘りが出ないそうじゃ。ギバサは年中生えているらしいが、その「粘り」と「緑色の発色」のイイ時期はほんの数日~数週間の間だそうじゃ。

そんなギバサじゃが、最近までは全国でも秋田でしか食べられていない海藻だったそうなんじゃ。
まぁ、ワシも知らんかったしの。
今は東京の方なんかでも手に入る様になったそうじゃ。なんでもフコイダンとかいうカラダにイイ物質がギバサにはたくさん含まれているそうで、最近注目を浴びつつあるらしいぞ。(※実際に科学的根拠があるかどうかは知らんぞ!)

ちなみにギバサはどうやって食べるかと言うとじゃな(受け売りじゃが...)
そのまま食べるなら、ショウガを乗せて醤油をかけるとか酢醤油でもイイんじゃが、「めんつゆ」がベストじゃな。更に言えば「ニンベンのめんつゆ」が一番らしい。勿論好みはあるじゃろうから強要はせんがの。
他にも、味をつけてゴハンにのせて食べたり、味噌汁に入れても磯の香りが広がって、とてもウマイそうじゃよ。

一度試してみてはどうじゃ?
ワシは虜になってしまったぞい。

ニンベンのめんつゆがオススメじゃ
びよーんって粘るんじゃよ。喉越しはチュルチュルしててウマいぞ

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三高水産

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