ココは台島にある「いちりき家」というお食事処じゃ。お食事処と言っても、ココは鮮魚を扱っている「市場」的なお店でもある。店頭に並ぶ新鮮な魚介類を、食堂で味わえるんじゃよ。
ココの親方の船木さんは頑固一徹で有名らしくての。元漁師としてのプライドというやつか、地元男鹿産の新鮮な魚介類にこだわって20年近くも、この店を切り盛りしてきたそうじゃ。

ちょうど昼近くでワシの腹時計も正午を指してきた頃じゃったから、食堂で何か食べることにしたんじゃ。
食堂の壁には沢山の品書きが貼られていてのう。どれもウマそうで選ぶのに困ったんじゃが、親方さんが「ちょうど今日から約3週間の期間限定で"いちりき丼"を始めるからコレを食ってみたらイイ！」と言うので、その"いちりき丼(3,500円)"というのを頼むことにしたんじゃ。

よほど自信のある一品なのかのう...?とか思いながら待っておったら、運ばれてきたそのドンブリにワシはビックリ（余談じゃが、男鹿ではビックリしたを「ドデした」とか言うらしいの）
ボタンエビがてっぺんを向いて並んでる周りに、ウニがどっさり、しかも!なんとカキも乗ってるんじゃよ。
さらに「サザエのつぼ焼き」までついてるではないか!
男鹿の贅沢を一つにまとめた最上級のドンブリじゃな!

レモンを絞って、まずはカキをパクッと一気に食べてみた。
ウマいのう〜。さすが地場産の「天然岩ガキ」じゃ。
カキを食べつつ、ボタンエビやウニでゴハンを食べるのがイイらしいぞ。
トロトロワカメや魚介入りの味噌汁までついてるし、ホント言うことナシじゃ。

なんでも、この天然岩ガキが8月中旬には禁漁になるらしく、それまでのほんの少しの間しか出せないメニューなんだそうじゃよ。
男鹿の夏の海の味覚をいっぺんに味わう事のできる"いちりき丼"には今しか会えんぞ!
いちりき家は南礒の台島という地区にあるから、水族館に行った帰りは、なまはげラインではなく西海岸を通って寄ってみたらどうかの?

いちりき丼以外にも、大人気メニューの「魚介ラーメン(1,000円)」や「刺身盛り合わせ定食(2,000円)」「海鮮丼(2,500円)」など、海の幸を味わうなら絶対にオススメじゃ。
それと、親方さんが「ウチのイカ焼きは絶品だよ!」って豪語するもんじゃから、また後日改めて食べに来ることにしたぞ。